今回は、イノベーションハブ京都ご入居企業様、学内研究者を対象とし、医学研究支援センターの奥野友紀子先生、動物実験施設の施設長・浅野雅秀先生に、それぞれの取組についてご説明いただきました。両先生のご講演概要は、以下です。

【講演概要】

「医学研究支援センターの取り組みについて」

特定助教 奥野友紀子先生(医学研究支援センター)

医学・生命科学分野の先端的研究を推進し、国際的な成長力・競争力を確保し発展させていくためには、日々高精度化・高速度化していく先端的研究機器をいち早く導入することが必要です。しかしながら、限られた予算、多様化・複雑化した研究機器の適切な管理利用は、個々の研究室・研究者で賄えるものではなくなってきました。そのため京都大学医学研究科では、高度な研究技術支援を容易に受けられる環境を組織的に整え、医学研究支援センターを平成23年11月に発足させました。本センターは現在、DNAシークエンス解析室、ドラッグディスカバリーセンター(旧:創薬拠点コアラボ)、質量分析室、蛍光生体イメージング室、マウス行動解析室、小動物MRI室、合成展開支援室の7室から構成され、センターの事務室は総合解剖センター4階にあります。幸いなことに、今までに様々な方々のご支援を受けて共通利用機器を整備し、受託解析などの研究支援業務を充実させることができました。それに伴い、医学研究科や大学の枠を超えて利用者の輪が広がり、平成28年度は700名を超える方々が本センターを利用されるに至りました。また本年度より、保有する60種以上の研究資産が、IHK入居の皆様を含め産学の隔てなく利用可能となっております。

 

「動物実験施設の取り組みについて」

教授 浅野雅秀先生(付属動物実験施設 施設長)

医学研究科附属動物実験施設は昭和47年に設置され,昭和49年に動物実験施設棟が竣工し,翌年から実験動物の飼育・実験が開始されました。平成14年には全面的な改修と増築が行われ,現在の体制が構築されました。また,平成15年にはA棟地下SPFマウス飼育実験領域が当施設の管理となり,今年の8月からは医系総合研究棟(医薬棟)の地下2階にSPFマウス飼育実験領域が開設され,運営を始めています。12/21のIHK交流会では,動物実験施設の管理・運営体制とマウスからサルまでのさまざまな実験動物の飼育実験領域,および発生工学的研究支援や微生物モニタリング体制の概要を紹介します。特に,医薬棟のマウス飼育実験領域の配置や設置されている共通機器などの紹介と,京都大学で初めて動物実験を開始される方への手続きなどの説明を行います。IHKに入居されている企業の方々が動物実験を始めるにあたり,その一助となれば幸いです。

 

ソフトドリンク、スナックが用意されたカジュアルな雰囲気の中、まずは奥野先生から医学研究支援センターの取り組みついてご説明いただきました。短い時間ながら、医学研究支援センターを表す7文字「創・基・質・視・動・撮・展」に沿って、各分室が保有する実験機器や支援内容、利用方法など、全体をカバーしてくださいました。同センターの詳細については、下記ウェブサイトをご覧ください。

医学研究支援センター

http://support-center.med.kyoto-u.ac.jp/SupportCenter/

続いて、浅野先生から動物実験施設の取り組みについて、医薬系総合研究棟地下2階の動物実験施設を中心に、京都大学で取り扱っている実験動物飼育領域や収容数、動物実験施設の利用方法、利用時の注意点などをご説明いただきました。同施設の詳細は、下記をご確認ください。

動物実験施設

http://www.anim.med.kyoto-u.ac.jp/

 

両先生のご説明にありました通り、医学研究支援センター、動物実験施設共に、皆様の研究を支える充実した設備、サービスがありますので、有効にご活用いただき、イノベーション創出を促進していただければと思います。

次回の交流会は1/29(月)です。近畿経済産業局、京都市の方にお越しいただき、補助金・助成金を始め、それぞれのベンチャー支援制度を中心にご紹介いただきます。ベンチャーや起業、研究成果の事業化にご興味のある方は、ぜひご参加ください。

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