未来洞察の第一人者であられる鷲田先生(一橋大学大学院 経営管理研究科 教授)をファシリテーターとしてお招きし、凸版印刷様のご協力の下、2日間に渡って医療・福祉分野における未来洞察ワークショップを実施しました。

まずは、未来洞察の目的、考え方、手法について概説していただきました。

  • 未来洞察では10~20年先の中期的未来を予測する。近未来や20年以上先の予測には適さない。
  • 目の前の不確実性に対してまず何らかの仮定を置き、その上でそれによって起こる結果も合わせて想定するという、二段推論の思考過程となる
  • 現状の延長線上から発想するForecastと、未知の領域から発想するForesightとの掛け合わせで、未来のシナリオを作り出す
  • 言い換えると、演繹的推論で得られた未来イシューと、スキャニングによる社会変化仮設(帰納的推論)の掛け合わせで何が起こるかを予測し(インパクトダイナミクス)、未来のシナリオを具体化する

続いて、4つのグループに分かれてワークショップを実施しました。

(1日目)

事前課題として各自が用意したスキャニングによる社会変化仮設について、グループ内で相互紹介、討議の後、「2030年」に起こる社会変化について全体発表を行いました。

(2日目)

各自の興味がある未来イシュー毎にグループを作り(時間節約のために今回は先生より提供された未来イシューを使用)、1日目に作成した社会変化仮設とで作成したインパクトダイナミクス表をツールとして、アイデア出しを行い、最後に発表を行いました。


 

今回教えていただいたホライゾン・スキャニング手法は、他機関により実施された従来のロードマップ法を用いた予測よりも明らかに優れているとの実績データもあるそうです。多くの企業でも活用されている優れた予測手法を教えていただき、受講生にとっては大変貴重な経験になったと思います。


 

 

 

 

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