今回は、スウェーデン発スタートアップCELLINK社よりCEO、CTOをお招きし、実際にバイオプリンターに触れていただきながら、創薬、細胞治療、再生医療などの研究分野で注目をされている3Dバイオプリンティングについてご紹介いただきました。

【講演者】

・Erik Gatenholm (CELLINK Co-Founder/CEO)

・Hector Martinez (CELLINK Co-Founder/CTO)

ランチセミナーということで、お弁当を食べながらのカジュアルな雰囲気の中、まずCEOのErik氏より、CELLINK社の紹介がありました。CELLINK社は、2016年に設立されたばかりのまだ新しい企業ですが、設立後わずか10ヶ月でナスダック・ストックホルムに上場した、急成長のバイオベンチャーです。バイオインクと3Dバイオプリンターの開発販売をしており、この分野のトップランナーです。

Erik氏に続いて、CTOのHector氏からバイオインク、3Dバイオプリンター、活用事例等について説明がありました。バイオインクはコラーゲン、ゼラチン、ヒアルロン酸、シルク、アルギン酸、ナノセルロース等のバイオポリマーをベースとしており、細胞外マトリックスが形成されるまで、一時的に細胞を支持する役割を果たします。軟骨や皮膚、骨、幹細胞等、種々の細胞に適したインクが開発されており、それらに細胞を封入し、3Dバイオプリンターを用いて、希望の3次元形状を構築することができます。既に、世界中の多くの研究機関から引き合いがあるそうです。

CELLINK社について、ご興味のある方は下記ウェブサイトをご覧ください。

CELLINK

https://cellink.com/

 

Hector氏のプレゼンの後は、実際に機器を用いてのデモです。会場に2台の3Dバイオバイオプリンターが準備され、参加者がそれぞれの機器の周りに集まりました。皆、デモもじっくり見ながら、熱心に質問していました。今回のセミナーは、過去最高の参加者数で、医学研究科のドクターだけでなく、工学研究科や理学研究科からも研究者や学生が参加していました。

CELLINK社は、イノベーションハブ京都に入居しますので、話を聞いてみたい、共同研究をしたい等、CELLINK社とコンタクトを取りたい方は弊所までご連絡ください。将来的には、イノベーションハブ京都に3Dバイオプリンターを設置することも検討しています。

次回の交流会は3/16(金)です。京都高度技術研究所 アステム(ASTEM)との共催で、(株)SCREENホールディングスより上席執行役員の上志正博様(新規事業担当)と(株)マトリクソームより代表取締役社長の山本卓司様にご講演いただきます。パネルディスカッションも予定しております。

バイオベンチャーや起業にご関心のある研究者、学生の方々、ベンチャーとのアライアンスにご関心のある企業の方々など、奮ってご参加ください。

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