2024.10.25
第86回IHK交流会の実施報告です。
日時:2024年10月24日(木)18:00-19:30
会場:オンライン(Zoomミーティング)
対象:オープン(学内外の学生、研究者、企業の方など)
講師:原 陽介 先生
株式会社ヘルスケアビジネス総合研究所 代表取締役
株式会社ライフトゥデイ 代表取締役
神戸大学大学院医療創成工学専攻 特命准教授
東北大学大学院医工学研究科 非常勤講師
東北大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 非常勤医師
ジャパンバイオデザイン アシスタントファカルティ
タイトル:デザイン思考で革新する大学発医療機器開発
-日本の強みを活かした戦略的アプローチ-
医療機器開発の最新事情について、以下の3つのポイントを中心に解説していただきました。
1.日本の医療機器開発環境の現状
・治療機器の輸入超過
・ジャパンパッシングの状況
・大学発事業化案件創出が必要、デザイン思考アプローチ
が注目される
2.大学発イノベーションとデザイン思考
・デザイン思考は非デザイナーが問題解決するときに活用
する思考法
・ソリューションを考えるよりもニーズを正確に定義する
ことが重視される
・医療機器開発では研究開発課題の再定義がカギとなる
3.医療機器事業化へのロードマップ
・その開発案件がスタートアップに向いているかどうか、
まずロードマップを考える
・デザイン思考を活用し、事業コンセプトの解像度をアッ
プさせながら事業化へと向かう
・All-for-one。一人で考えずに他人の手を借り、知恵を借
りることが長く続けるために非常に重要。
Q&Aセッションでは、ニーズの発見方法やスタートアップ設立のタイミング、進め方に関する質問があり、それぞれに対して丁寧にご回答いただきました。
本日は限られた時間の中で、大学主導による医療機器開発の最新アプローチや、日本企業が国際市場で競争力を保つための戦略、さらにデザイン思考を核とした革新的な開発プロセスについて、非常に丁寧かつ分かりやすいご説明をいただき、たいへん有意義な講演会となりました。改めて、原先生に心より感謝申し上げます。
以上