園田明永先生(放射線医学講座 助教)、木田哲生先生(診療放射線技師長/放射線部 副部長)、野間和夫先生(主任診療放射線技師)にご対応いただきました。

まず見学前に、園田先生から放射線科についてご説明いただきました。画像診断部門、放射線治療部門に分かれるところから始まり、CT、MRI、超音波検査、核医学検査、リニアック(直線加速器)、SBRT(体幹部定位放射線治療)IVR(Interventional Radiology)などなど、詳細にご説明いただきました。さらに、HiDEPの趣旨をご理解いただき、医師の立場からの現場ニーズもご教示いただきました。

講義に続いて見学へ。HiDEPからは4名の参加です。3人の先生方について、たっぷり時間をかけて、各検査装置や読影の様子も見学させていただきました。

見学後は、振り返り。HiDEP受講生から多くの質問がされましたが、1つ1つ丁寧にご回答いただきました。

受講生からの感想、気付きは以下です。

●入院せずに、仕事をしながら外来で放射線治療を受けられることに驚いた。

●もっと安価に、患者さんの頭部に合わせた放射線治療用の治具を作成する技術開発が重要だと感じた(頭部固定だけの治具で500万以上するものもある)

●先生方が何度も仰っていたが、術者の被曝を防ぐものが必要である。患者さんが被爆するのは多くても年数回の検査のときだけだが、術者は患者さんの検査の度に被爆する。

●1つの症例について、100件の読影をして、ようやくその症例について正確な診断ができるようになる。若手医師がした読影は、全てベテラン医師がチェックし、コメントを返している。

●乳がん健診の際、挟み込まれた乳房の痛みが患者さんにとっては大きな負担。代替として超音波による検査があるが、時間を要するため検診には向かない。この課題を解決できれば、健診のハードルが下がり、乳がんの早期発見につながるのではないだろうか。

 

長時間に渡り、手術見学、質疑応答にご対応いただきました園田先生、木田先生、野間先生、誠にありがとうございました。また、今回の見学をアレンジしてくださいました松浦昌宏先生(研究戦略推進室 産学連携推進部門 部門長/特任教授)に心より感謝申し上げます。多くの気付きを得ることができました。

HiDEP  https://www.ihk.med.kyoto-u.ac.jp/program

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