HILLTOP(株)

http://hilltop21.co.jp/

 

まず、山本昌作副社長より、会社紹介をしていただきました。昔は大手の下請けをされていましたが、それではジリ貧だと考え、コア・コンピタンスの構築に励み、多品種少量生産で小さいものから大きなものまで、どんな試作でも製作できる体制を確立されました。才能を持った社員が、製造機械の監視のために時間を費やすのは人財の無駄遣いだと考え、機械ができることは、全て機械に任せ、人は創造的な仕事に集中できるような仕組み作りをされています。日中に製造機械のプログラミングし、夜間に製造を行い、24時間稼働できます。また、同社はアメリカにも進出しており、現地で種々の製品のプロトタイピングを手がけています。日本にある製造機械と同じものをアメリカにも設置し、設計は日本で行い、そのデータを米国に送れば、圧倒的なスピードで試作品を製造することができます。

副社長の会社説明に続いて、社内見学、工場見学へ。最初にメインオフィスで転職したばかりの社員の方がHILLTOPの強みについて説明してくださいました。従来は職人の暗黙知に頼っていた、設計や機器の選定などを、膨大なデータから数値化し、入社3ヶ月の社員でも高品質な試作ができるようになりました。その後、工場、□’s Lab(Foo’s Lab)と見学させていただきました。□’s Labは、サンプルコードに使われる“foo”が意味するようなあらゆるヒト・モノ・コト、すべてのためのモノづくりラボで、さまざまなアイデアをその場で形にできるデジタルファブリケーションマシンや工作ツールが揃っています。外国人デザイナーもおられ、シリコンバレーの工房かと錯覚するほどクールなラボでした。見学後は昼食。同社の社員食堂で定食や丼ものをごちそうになりました。

午後は、森下先生の講義「「プロトタイプ」のつくりかた」からスタート。以下のようなトピックについてご説明くださいました。

● どのようにプロトタイプを製作しているのか?

● デザイン思考/ユーザーエクスペリエンス/ペルソナ手法

● 種々のプロトタイピング(ハードウェア、ソフトウェア、サービス)

● プロトタイピングのための素材、アプリ(Prottなど)

豊富な事例やアプリの実演も交えながらご説明くださり、とても分かりやすかったです。

本日最後は、ワークショップ。製作するのは、試作基盤。まず森下先生が3DCADソフト「Fusion360」を実演しながら、3Dプリンター用のボディをモデリング。電気回路の設計や基盤、電池等は事前にご用意していただいており、受講生はハンダ付けに挑戦します。代表で3人が挑戦。皆、学生時代以来で、最初はなかなかうまくハンダ付けができませんでしたが、徐々に慣れ、スピード勝負に。周囲を他の受講生が取り囲み、異様な盛り上がりを見せていました。HILLTOP(株)見学の記念として、予めご用意いただいた試作基盤をいただきました。

添付の画像を見ていただければ一目瞭然ですが、楽しみながらプロトタイピングについて学ぶことができました。プロトタイピングに必要な要素は、講義、ワークショップの中で全て押さえてくださり、あとは実践あるのみです!森下先生、長時間に渡り、見学、講義、ワークショップにご対応いただき、誠にありがとうございました。

 

HiDEP

https://www.ihk.med.kyoto-u.ac.jp/program

 

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