2018.08.09
7/14(土)、イノベーションハブ京都にてHiDEPを実施しました。今回は、2日連続です。臨床現場見学や講義といったインプットは7/13でほぼ終了し、本日から本格的にチームワーキングに入っていきます。
1日目の前半は、牧兼充先生(早稲田大学大学院 経営管理研究科 准教授/カリフォルニア大学サンディエゴ校 客員助教授)、林田丞児先生(アステラス製薬)によるケース・スタディ。教材は、Harvard Business Schoolの「23andMe: Genetic Testing for Consumers」。HiDEP初回に引き続いてのケース・スタディです。まず、牧先生からケース・ディスカッションの目的が話されました。目的は以下3つについて理解を深めること:
1. 新しい診断を行うプロダクト(医療用具)を市場に導入するときに発生する問題
2. 会社にとっての危機をどのようにマネージするべきか
3. 規制当局との良い関係を構築することの重要性
牧先生の遺伝子診断結果の紹介からスタートし、議論が展開されていきました。ポイントポイントで受講生に質問を投げかけ、受けた回答からさらに議論を展開していき、ディスカッションを通して上記の目的を達成されていました。
途中で林田先生にバトンタッチ。林田先生は早稲田ビジネススクールの牧先生のゼミ生です。牧先生ばりに素晴らしいファシリテーションをしていただき、 ディシジョン・ツリーを利用した意思決定について学ぶことができました。
改めて、ケース・スタディを入れて良かったと思いました。講師の技量に大きく左右されますが、今回もさすがと言った内容でした。UCSDで教鞭を取られているだけはあります。齋藤成達先生からも「素晴らしい」とのコメントがありました。来年のHiDEPでもぜひご担当いただきたいです。
そうそう、昨年に引き続き、今年もTPOをわきまえた服装ということで、祇園祭真っ只中、浴衣姿での登場でした。昨年のものより、明るく、爽やかな色合いで個人的には今年の方が良いです。恰幅が良いせいか、妙に似合っていました(笑)
後半は、チームワーキング。各チーム、臨床現場見学で得たニーズや、HiDEPにご協力いただいている武田総合病院のニーズ集、また日本医療研究開発機構(AMED)のアイデアボックスなどからチームで取り組むニーズを絞り込み、そのソリューション(医療機器、医療サービス、デジタルヘルスなど)を作り込んでいきます。ワーキング中は、メンターの先生方が付いてくださり、議論がうまく進むようメンタリングをしてくださいました。メンターの先生方は以下の通り(五十音順・敬称略)、豪華過ぎるメンバーが揃っていいます。結果的に、メンターの人数が多くなりすぎてしまい、申し訳無いことしました。
● 石倉 大樹(日本医療機器開発機構 取締役CBO)
● 内海 潤(がん研究会 法務・知財支援室 シニアアドバイザー/元日本医療研究開発機構 シニア知的財産コンサルタント)
● 小川 晋平(AMI(株) 代表取締役/循環器内科医)
● 糀谷 泰彦(循環器内科 医員)
● 齋藤 成達(循環器内科 特定講師/医師)
● Peter Shane(北海道大学 准教授/国際医療部 副部長/臨床研究開発センター 国際共同開発推進室 室長/北海道大学病院/医師)
● 鷹尾 俊達(神戸大学大学院 医学研究科 消化器内科学分野/医師)
● 藤原 健真((株)ハカルス 代表取締役CEO)
● 渡邉 真(循環器内科 特定病院助教)
● 牧 兼充(早稲田大学大学院 経営管理研究科 准教授/カリフォルニア大学サンディエゴ校 客員助教授)
1日目の最後は、懇親会。受講生の参加申込み11名に対して、講師やメンターなど運営側が22名と想定外の状況になってしまいました(笑)懇親会は大いに盛り上がり、皆さん、交流を深めていました。
牧先生、林田先生、メンターの先生方、ありがとうございました。
HiDEP
https://www.ihk.med.kyoto-u.ac.jp/program