日時:2021年11月17日(水)18:30~20:30

会場:オンライン(Zoomミーティング)

 

①講師: 川口 高広 先生 ジョンソン・エンド・ジョンソン(株) Ethicon事業部 Strategic Marketing シニアディレクター/統括責任者

内容:Johnson & Johnsonの医療機器開発

 

②講師: 原 正彦 先生 (株)mediVR 代表取締役社長、島根大学 地域包括ケア教育研究センター 客員教授

内容:医工連携による事業化の考え方と実際 - VRリハビリ機器開発etcを例として –

 

①川口先生の講義では、事業会社のお立場での医療機器開発の経験や様々な知見を語っていただきました。先生はJohnson & Johnsonの外科を中心とした手術全般の製品を扱うEthicon事業部に所属されています。今回は外科イノベーションの基本思想、手法(行動科学分析、顧客の声)、製品開発プロセスなどについて、縫合手術関連製品の開発事例を交えて紹介していただきました。加えて、外科手術におけるデジタル利用の現状(オペ室はアナログ、デジタルトランスフォーメーションは進んでいない)や将来の方向性・期待についての見解も紹介していただきました。HiDEP受講生に対しては、折れずに開発を継続すること、常にビジネス化の視点をもつことの重要性を強調されました。Q&Aセッションでは、DTxが保険償還の対象となるか、臨床ニーズマッチング会がうまく行っていない原因、ニーズ発掘のあるべき姿などの質問がなされ、様々なアドバイスをいただきました。

 

②原先生の講演では、Virtual Reality技術等のスタートアップであるmediVRを率いるお立場でのご経験をベースに、以下のトピックスについて、本音を交えて非常に熱く語っていただきました。

 

・起業に至った経緯

・VR製品概要

・医療機器開発の実際[mediVRの例](必要3要素:Needs-driven Idea、 Feasible、Clinical Impact)

-臨床課題と着想

-プロトタイプ作成→製品化

-臨床応用(失調→歩行→上肢→疼痛)

・既製品との違いと知財戦略(Irreplaceable)

・ビジネスモデル(産業化)

・資本政策

・苦労話??(ビジネスの世界でも権威はしょぼかった)

・Take Home Message

 

Q&Aセッションでは、チームビルディングの方法、mediVRが取った知財化の戦略、ニーズ見極めの方法などの質問があり、貴重なコメントやアドバイスをいただきました。また最後には、HiDEP受講生に対して、「確固たる思い or 自信があるのであれば突き進んだ方が面白い」とのメッセージもいただきました。

以上

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