日時:2023年2月7日(火)18:00-20:00

会場:イノベーションハブ京都

   (医薬系総合研究棟) 3階セミナー室

対象:オープン(学内外の学生、研究者、企業人)

講師:森下陽介 先生 HILLTOP(株) チーフデザイナー

プログラム:

 1. プロトタイピング講義

 2. 事例紹介

 3. プロトタイピングワークショップ

   (CAD、3Dプリントの実演)

 

今回は、単品・小ロットの切削加工を得意とする京都のものづくり企業、HILLTOP(株)のデザイナーである森下先生をお招きし、医療機器開発、デザイン思考、あるいはリーン・スタートアップを実践する上で重要なフェーズであるプロトタイピングについて、講義、事例紹介、実演を行っていただきました。

講義では、プロトタイプとは何か(デザイン思考の一つのプロセスであり、量産に移す前の試験用途として作成するもの)、プロトタイピングの目的(チームでサービスについて議論するため、ユーザーにサービスを説明するため)、いわゆる”試作”に比べたメリット・デメリット、User Experience(UX)発想の基本などを解説していただきました。また、「ロードバイクユーザーの光るたすき」、「リハビリ用ペグボード」の開発のご経験を交えながら、プロトタイピングの素材、進め方、Prott・Figma・Adobeなどのツールについて紹介していただきました。プロトタイピングで最も重要なのは、実施前に「何を体験/検証したいか」を明確にすること、とのことでした。

事例紹介では、医療分野でのプロトタイピングの例として、京都大学が開発に関わる「経口的咽喉顎手術の実技練習用シュミレーター」について、背景や概要が紹介されました。

最後に、高機能3DCADソフトであるFusion360とイノベーションハブ京都に設置した3Dプリンタを使ってプロトタイピングの実演を行っていただきました。Fusion360によるデザインではソフトの操作方法について順を追って丁寧に説明していただき、受講生の一部は各自のパソコンで同時に操作しながら学ぶことも出来ました。3Dプリンタでのプリントアウトは初めてご覧になる方もおられたようで、先生との様々な質疑も行われ、貴重な経験になったと思います。

以上、プロトタイピングのアウトライン、及び具体的にどのようなプロセス・作業が必要となるかを学ぶ機会となりました。今後、ご自分のアイデアを具体化する必要が生じた際には、森下先生に相談することも可能ですし、イノベーションハブの工房も利用可能ですので、いつでも事務局にご相談いただければと思います。

以上

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