むさしドリーム眼科

http://dreamclinic.org/index.html

 

最初に理事長の武蔵先生がご挨拶され、続いて受講生の自己紹介。その後、武蔵先生より見学前のご講義をいただきました。武蔵先生にはHiDEPの趣旨をご理解いただいておりましたので、ご講義の中で「精度向上・機能向上」「リスク(費用)削減」「モバイル化・在宅利用」などの軸で現状の医療機器を、「臨床開発」「研究開発」などの軸で製薬会社のニーズを分類してご説明いただきました。また、見学対象であるクリニックや医療モールについても、事前にポイントをご説明くださいました。

事前講義が終わり、2グループに分かれて見学へ。武蔵先生と田中孟先生(視能訓練士)がご案内してくださいました。見学ではむさしドリーム眼科の中だけでなく、同クリニックが位置する医療モールもご案内いただき、見学中も資料を使いながら、クリニックならではの受付や検査室、診察室、手術室での工夫やニーズ、医療モールが成立する理由などについてご説明いただくと共に、関連した最新医療機器やアプリについてもご紹介くださいました。

見学後は、振り返りの時間。受講生からの多くの質問にご丁寧にご回答くださいました。

以下は、受講生の感想、気付きの一部です。

• 待ち時間や検査時間等、患者さんが不快を感じる時間を短縮する等の工夫をしている。

• 低侵襲性が向上したことにより、クリニックでも様々なことが可能となった。

• 眼科は、治療における侵襲性が小さくなったことにより、デイサージェリーなどクリニックでも対応可能な治療が増えた。

• 失明された方などは、健常者のように絵画などの芸術作品を楽しむことができないが、海外では絵画を3Dプリンターで立体造形し、触れることで芸術を体感する試みがあり、今後はこのような健常者、障害者に関係無く、万人が楽しめる何か(趣味など)が求められると感じた。

• 検査機器の数が、他の診療科と比べて多い気がした。それらがクリニックのスペースを奪っており、機能を1つの機械に集約するニーズがあるのではないか。

• 看取りの場としてもサ高住のニーズは大きく、クリニックや薬局と合わせた街づくりに、ビジネスチャンスを見出していきたい。

• 薬局が中心となって、医療モールをコーディネートしていることが、大変興味深かった。

• 検査内容が同じであれば、使用される医療機器がどれほど画期的なものであっても保険点数は同じになるため、画期的な医療機器を創出しようとするモチベーションが阻害される。

• 医療従事者の仕事が奪われるのであれば、革新的なイノベーションは受け入れられない

HiDEPを企画・運営している私が言うのは手前味噌ですが、この種のプログラムで、クリニックの見学まで取り入れているものは無いのではないでしょうか。

大変お忙しい中、見学を受けいれてくださった武蔵先生には、心より感謝申し上げます。大学病院とは異なる、多くの気づきを得ることができました。

実は、武蔵先生はむさしドリーム眼科の理事長の他、複数の肩書をお持ちで、HiDEP最終日(9/1)は創薬ベンチャー「(株)京都創薬研究所」の代表取締役のお立場でご講演していただく共に、受講生のビジネスアイデアの審査をしていただきます。武蔵先生、引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます。

(株)京都創薬研究所 http://www.kyoto-drug.com/index.html

HiDEP https://www.ihk.med.kyoto-u.ac.jp/program

 

 

 

 

 

 

 

 

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