日時:2021年8月4日(水)18:30~20:30、8月21日(土)13:00~16:00

会場:オンライン(Zoomミーティング)

講師:井登 友一 先生 (株)インフォバーン取締役/京都支社長/デザインストラテジスト

内容:価値探索のためのデザイン・リサーチ演習(Day1&Day2)

今年も井登先生をお招きし、Day1は「価値探索のためのデザインリサーチ概論」の講義を、Day2は「KA法を使った価値抽出~構造化手法」の講義及び演習を行っていただきました。

 

Day1

今回の学習範囲は、ザイン思考プロセスのダブルダイヤモンドの内、DiscoverからDefineに入るところまでです。

顧客にとって真の課題、提供されるサービスの真の価値は状況や立場、文脈によって変わります。これらを正しく理解するための探索的調査手法、価値解釈手法の重要ポイント(インサイト、リフレーミング、デザインリサーチなど)について、実例を交えて丁寧に講義していただきました。

 

また、下図「発見と創出のための領域」とされる潜在レベルのものを定性的に調査する手法に関しての解説も行っていただきました。行動観察については、Human, Machine, Interface(HMI)の5原則を活用する(身体、頭脳、時間、環境、運用の5つの側面での見方・着眼点で観察する)ことが重要とのことでした。

 

Day2:

講義では「KA法を使った価値抽出~構造化手法」の解説を行っていただきました。KA法では個人の嗜好に基づく具体的な発言(”ファクト”)からその背景にある”心の声”を解釈し、普遍的に通じる本質的”価値”に置き換えて いく作業、すなわち、発話・ファクトを段階的に価値に変換して仮説を構築していくラダリングという手法を用います。

 

演習では、事前課題であった行動観察の結果を題材として、オンラインホワイトボード(Miro)を用いた個人ワーク、グループワークを交え、KA法による価値抽出・価値変換、価値統合の練習を行いました。この部分は本来はもっと時間をかけるべき盛りだくさんな内容でしたが、本質的な部分に絞って短時間で教えていただき、有意義な演習となりました。

 

以上、井登先生には2回に渡って充実したご指導をいただき、デザインリサーチの理論、実践的な手法、コツなど様々なことを学ぶことが出来ました。各チームとも現在想定している課題の検証や解決策の磨き上げのために追加の調査が必要と思いますが、今回学んだことは今後の調査活動にすぐにでも活用するべき大変重要な内容であったと思います。

 

以上

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