2021.10.26
【10月20日】第16回HiDEP21を開催しました。
日時:2021年10月20日(水)18:30~20:30
会場:オンライン(Zoomミーティング)
講師: 松本 雄大 先生 (株)Tech CFO office 代表取締役社長/公認会計士
内容:Lean Canvas
公認会計士であり、会計監査やコンサルティングのご経験をベースにベンチャ-支援のコンサル会社を経営されている松本先生にご講演を行っていただきました。
講演では、最初にLean Canvasの概要を説明していただいた後、公開メンタリング用として事前に提出されていた4つのグループ(A、C、F、G)のビジネスモデルを題材に、Lean Canvasの活用のポイントや留意点についての解説を行っていただきました。
Lean Canvasは、ビジネス構造を可視化するためのフレームワークです。項目は12個ありますが、時間節約のために、実務上はWho(顧客)、What(提供するモノやサービス)、How(提供するモノの実現方法、マネタイズ含む)の3項目に絞って議論を進めます。さらに、「事業が事業であるために」重要なこととして、経営者の思いであるWhy(この事業で解決したい課題)の検討が必要になります。これらの検討の後、Canvasを使って各項目を言語化し、記述していきます。
公開メンタリングのセッションでは、各チームリーダーより紹介されたビジネスモデルに対して、受講生や先生からのコメントや質疑応答がなされました。このケーススタディーを通じて、Lean Canvasの使い方やビジネスモデルのブラッシュアップに関する留意点を教えていただきました(以下、順不同)。
・Lean Canvasを使うとビジネスモデルの違いがわかりやすくなる。いくつものビジネスパターンを作ることにより、相互の違いを訴求する。
・事業計画は社長のバックグラウンドや職種に引っ張られることが多いので注意。社長の弱みは経営チームや社外の協力者が補完する。
・アイデアが多すぎる場合は収束が課題であり、何を一番のコアにするかのアプローチを選択する。
・当該サービスのファンになってくれる人を探すことがポイント。
・不確実な要素が多く検証が困難な場合は、シンプルなペルソナを見つけて検討するべき(収束)
・ペルソナのイメージは誰か、ペインは何かを出来るだけ具体化することがポイント。
以上、今後のビジネスモデルのブラッシュアップにおいてポイントとなる多くの貴重なアドバイスをいただきました。松本先生、ありがとうございました。
以上