日時:2023年7月8日(土)13:00-17:00

会場:オンライン(Zoom)

①13:00-15:00

講師:佐藤洋一 先生 iSurgery(株) 代表取締役

タイトル:医師から起業家へ -AI医療機器ベンチャーの飽くなき挑戦-

②15:00-17:00 (第76回IHK交流会と併せ、公開講座としてzoomウェビナーで開催)

講師:内海潤 先生 ティア・リサーチ・コンサルティング(同) 代表社員

タイトル:医療機器開発の基礎 -開発立案から実践の知識-

今年度のHiDEPは、計24名の受講生を迎え、約2か月間にわたり、講義編5日間、演習編3日間の計8回開催されます。今回が初日です。

冒頭では、京都大学大学院・医学研究科「医学領域」産学連携推進機構 /HiDEPプログラムディレクターの山口講師から、本プログラムの概要とスケジュールの説明が行われ、続いて、受講生が自己紹介を行いました。

①佐藤先生講義

先生は整形外科医であり、またiSurgery(株)を起業され、大腿骨骨折診断AIや骨粗鬆症診断AIなどの社会実装に取り組まれています。今回、「技術シーズを臨床応用するステップ」、「起業の実際」、「ニーズとペイン、プロダクトアウトとマーケットイン、DXとデジタル化」について、以下の3つの技術開発を題材として、きっかけや経緯、プロジェクトを通じて学んだこと、苦労話などを非常にわかりやすく説明して下さいました。

・骨粗鬆症診断AI(薬事承認)

・術中使用インプラントサイズ予測AI(アプリに実装)

・大腿骨近位部骨折の診断AI(電子カルテに実装)

Q&Aセッションでは、資金調達、開発期間、マーケット調査、知的財産、行政の支援、人材確保などに関する多くの質問が出されましたが、いずれに対しても丁寧に、また現場目線に立った説得力のあるわかりやすい回答をしてくださいました。

②内海先生講義

医療機器開発の開発立案から実践に関して、医療DXを含めた網羅的な内容について、最新の情報や知見を交えてわかりやすく解説していただきました。

講義内容:

・医療機器開発のための技術開発

・医療機器開発のための知財戦略

・医療機器開発のための薬事戦略

・医療機器開発のための事業化戦略

・医療DXを行う人材と求められる要件

Q&Aセッションでは、ニーズの有無の判断、起業のタイミング、AI関連特許の取得など、多岐にわたる質問に対して、丁寧にわかりやすい回答をいただきました。また、困ったことがある場合には様々な支援機関があり、特に無料相談できる医療系ベンチャー・トータルサポート事業(MEDISO)を活用することをアドバイスいただきました。

会議後に受講者に配布していただいた資料も非常にわかりやすく、最新かつ有用な情報が詰まったものでした。この分野を勉強する方や起業を目指す方は、ぜひこの資料を活用していただければと思います。

 

以上

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