5/18(金)、京都大学医学部附属病院にて、リハビリテーションおよび手術室内の機器を見学させていただきました。参加者は10名。白衣に着替えて、病院地下のリハビリテーション部へ。

まず、南角学先生(技師長/理学療法士)から、リハビリテーション部、リハビリテーション、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)の役割などについて、ご説明いただきました。

続いて、岡橋さやか先生(助教/作業療法士)から作業療法について、ご講義いただきました。作業療法は、身体だけでなく心のケアも重要であることを動画でご紹介いただき、患者の状況に合わせて、自助具を製作することなどお話いただきました。

リハビリテーションについて概要を学び、見学に。見学では、PT、OT、STの方々が受講生それぞれにマン・ツー・マンで付き添い、見学中、リハビリテーションの内容等についてご説明してくださいました。見学後半には、サイバーダイン社「HAL」のデモンストレーションもしてくださいました。メディアで何度も目にしていた注目の機器ですが、リハビリテーションに使用されているところを見学するのは初めてで、感動しました。

リハビリテーション見学の振り返りでは、南角先生、岡橋先生を始め、見学をサポートしてくださったPT、OT、STの方々が全員集まってくださり、受講生からのたくさんの質問にお答えくださいました。受講生の感想、気付きは以下です。「言語聴覚士のリハビリテーションを見学させていただきましたが、目、耳から様々な刺激を与え、患者さんの反応、感覚器や脳機能、さらには精神的な状態変化まで丁寧に観察されていることに感動しました」「患者さんとの信頼関係の構築を非常に大切に考えておられることが分かりました」「メンタルケアも必要ですので、とても人間力の問われる現場だと感じました」などなど。

リハビリテーション見学の次は、手術機器の見学です。まず、山口孝之先生(臨床工学技士)に臨床工学技士についてご説明いただき、臨床工学技士の役割や具体的にどういった機器を扱っているのかなどについてご教示いただきました。取り扱う機器は、人工心肺、カテーテル、血液浄化、呼吸治療、ナビゲーション、医療機器管理、内視鏡、高気圧酸素など、多岐に渡ります。

講義に続いて、手術室に移動し、人工心肺装置や麻酔器など手術で使用されている機器を見学させていただきました。見学中は、受講生から手術機器について多くの質問がされましたが、1つ1つの質問に丁寧にご回答してくださいました。サイバーダイン社「HAL」と同じく、メディアでよく見る手術支援ロボット「Da Vinci」を身近に見ることでき、興奮しました。

見学後の振り返りでは、以下のような意見、感想が聞かれました。「Da Vinciを始め、人工心肺装置など様々な機械を実際に見て、触れることができたのは大変貴重な経験でした」「新しい手術機器、医療機器を開発するには、術式から理解する必要があるのではないでしょうか」「手術室、手術機器を見て、いくつか新しい機器のアイデアが浮かびましたが、いずれも解決済のものばかりでした。見学からニーズを掘り起こしアイデアを出すのは大変難しいです」

長時間に渡り、見学にご対応くださいました南角先生、岡橋先生、PT、OT、STの皆様、山口先生、誠にありがとうございました。大変勉強になりました。

Recently POSTS
PAGE TOP